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サンバ協奏曲 / K. Wüsthoff (K.ヴォストホーフ)作曲 [曲目解説]

※第10回演奏会、2015年6月20日(土)、名古屋市中村文化小劇場
第2ステージ二曲目、指揮:大橋一輝
ギター独奏:西田篤史、広瀬裕樹、植田章二


作曲者(1922年生まれ)はドイツ・ベルリン出身の作曲家。

第二次世界大戦中にソビエト連邦軍の捕虜収容所で収監中に
作曲家のハンス・フォークトから対位法を学び、
1949年に帰国後はベルリン音楽大学でボリス・ブラッハーに師事した。

その後、作曲家として活動し、テレビやラジオの音楽教育番組にも出演した。
作品には室内オペラ、ミュージカル、管弦楽曲、合唱曲、室内楽曲、吹奏楽曲、
マンドリンオーケストラ曲、ジャズ曲、映画音楽など多岐にわたる。

本曲は3台のソロギターとマンドリンオーケストラのための協奏曲という
珍しい編成の作品。

「1. Samba Quica(サンバ・クイカ)」
「2. Samba Cubana(サンバ・クバーナ)」
「3.Samba Brazileira(サンバ・ブラジレイラ)」の三楽章からなる。

1曲目の「Quica」とはサンバでよく使われる寸胴型の大太鼓のことで、
中南米の抜けるような青空を連想させる旋律線に対し、
随所にさまざまな打楽器奏法が使われている。

2曲目は「キューバ風サンバ」とでも訳され、
憂いを伴った伴奏から無窮動の旋律が展開し、
アドリブ風のカデンツァをはさみ、激しく終わる。

3曲目は「ブラジル風サンバ」とでも訳されるが、
サンバのリズムを使いつつ、
様々な特殊奏法を駆使しながら熱狂的に曲は展開していく。


☆ ムーサの演奏(Youtubeへのリンク)
1. Samba Quica(サンバ・クイカ)
2. Samba Cubana(サンバ・クバーナ)
3.Samba Brazileira(サンバ・ブラジレイラ)

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