間奏曲「リリー」(G.デ･ミケーリ作曲、石村隆行編曲)

※第6回演奏会、2011年1月23日、名古屋市名東文化小劇場、
第一ステージ2曲目
指揮：井口佳洋

G.デ･ミケーリ(1899-1940)はイタリアの作曲家･ヴァイオリニスト･指揮者。
若い頃は名ヴァイオリニストとしてイタリア国外でも演奏活動を行っていたが、
やがて指揮者･作曲者として活動を本格化。

作品数は約160曲であり、
オペレッタ「葡萄畑の恋」、小組曲の連作、組曲「エジプトの幻影」、
「交響的前奏曲」など管弦楽曲が中心であり、
当時のイタリアでは彼の作品をレパートリーに入れないオーケストラは
皆無であったといわれる。

本曲も管弦楽作品を原曲とするが、
ミケーリの他の作品にみられるような半音階的旋律や深遠な和音進行は見られず、
愛らしさあふれる主題と優しさに満ちたハーモニーによる、愛すべき小品である。