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シンフォニア(作曲:G.マネンテ、編曲:中野二郎) [曲目解説]

※第6回演奏会、2011年1月23日、名古屋市名東文化小劇場、
第一ステージ1曲目、指揮:井口佳洋

G.マネンテ(1867-1941)はイタリアの作曲家であり、
生涯にわたってイタリア各地の軍楽隊長を歴任した。

彼の作品には交響曲「マンドリン芸術」、序曲「メリアの平原にて」など
マンドリン合奏曲がある一方、作品の多くは吹奏楽のための作品である。

本邦では幻想曲「華燭の祭典」や序曲「国境なし」などの吹奏楽での代表作が、
中野二郎(1902-2000)によりマンドリン合奏のための編曲作品として、
氏が技術顧問を務めた同志社大学マンドリンクラブなどにより、
数多く紹介されてきた。

本曲は、マネンテが第三連隊に配属された1903年頃作曲され、
ピストイアのプッチーニ音楽院・少年吹奏楽団に献呈された吹奏楽曲。

シンフォニア(Sinfonia)とは “自由な形式で書かれた演奏会用作品”を指し、
この作品でも急-緩-急の典型的なイタリア風序曲の体裁を持っている。

一方、冒頭の不完全小節から始まる付点のリズムが特徴的な第一主題や、
後半の対位法的手法はフランス風序曲の影響も垣間見られ興味深い。

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