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GRAND CHACONNE(グランド・シャコンヌ)(作曲:藤掛廣幸) [曲目解説]

※第5回演奏会、2009年11月1日、名古屋市名東文化小劇場
第二ステージ3曲目、指揮:大橋一輝

藤掛廣幸(b.1949)は岐阜県出身、
愛知県立芸術大学卒業、ならびに同大学院修士課程修了。

作品は、管弦楽、吹奏楽、マンドリン合奏、
オペラ、バレエ、ミュージカル、シンセサイザー音楽など多岐に渡る。

1977年『縄文譜』でエリザベート王妃国際音楽コンクール
作曲部門グランプリ受賞。

1990年『春の詩』(マンドリン合奏作品『春の讃歌』の改作)で
日本交響楽振興財団作曲賞入選。

1975・76年の笹川賞(吹奏楽部門)1位獲得。

特に、マンドリン合奏作品は多く、『パストラル・ファンタジー』
(1975年日本マンドリン連盟主催第1回作曲コンクール最高位獲得)
をはじめ、100曲以上にのぼる。

また近年はシンセサイザーとコンピュータを組み合わせた
「ソロ・オーケストラ」による自作品の演奏活動を
全国各地で行っている。

「シャコンヌ」とは、スペイン発祥のゆっくりとした3拍子の舞曲を
起源としたバロック時代の器楽変奏曲の一形式で、
4小節または8小節を一単位とする和声定型
(またはバス・オスティナート)の反復をベースとする。

本作は、1976年作曲の
『シャコンヌ』(同年笹川賞吹奏楽A部門1位獲得)という
吹奏楽曲を基に、マンドリン合奏のために
演奏時間も倍以上に拡大、改作したもの。

神戸大学マンドリンクラブの委嘱により1980年作曲、
1981年4月の同クラブ東京演奏会で初演。
なお、本作を基にした吹奏楽編成による
『GRAND CHACONNE』(2007年作曲)も存在する。

冒頭、マンドラによって呈示される
雄大で美しい16小節間の主題を核としながら、
それを変奏しながら劇的に展開していき、
終結部では「グランド」の名にふさわしく
壮大に主題を歌い上げて幕を閉じる。

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