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第13回演奏会 6曲目 2つの動機(モチーフ)

第13回演奏会の6曲目に演奏した曲は

2つの動機(モチーフ)


でした。解説を再掲載します。


作曲者吉水秀徳(1961年生まれ)は大阪府出身、四條畷高校と大阪市立大学でマンドリンクラブに所属。

現在は大阪のエルマノ・マンドリンオーケストラに所属、主な作品として「序曲」「プレリュード2」「3Dimensions」などあり、今日作品が全国で数多く上演される作曲者の一人である。

本曲は作曲者の処女作で、1982年の大阪市立大学マンドリンクラブ定期演奏会で作曲者自身の指揮で初演、マンドリンオーケストラにフルートを加えた編成となっている。

曲名は、冒頭マンドラで奏でられる「常に全体の中にあって中心にいる事を願望する存在」をあらわす第1の動機と、中間部に登場する「全体」をあらわす第2の動機による。

この2つの動機は対等に扱われるのでなく、第1の動機が悩み、躍動し、成長するすがたを中心に描きつつ、第2の動機は第1の動機を支える存在として要所要所で登場する。

やがて、何者かであろうと悩み、懊悩し、飛躍したいと熱望する第1の動機が、優しく包容力のある第2の動機との融合に魅かれつつ、終結部では決然と第1の動機が自立する道を選ぶという、青年期にすべての人が抱くだろう多彩な心的内面が描かれている。

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