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舞踊詩/大栗裕・作曲 [曲目解説]

※ 第11回演奏会 第2ステージ 1曲目
2016年6月26日(日) 名古屋市天白小文化劇場
指揮:大橋一輝

大栗裕(1918-1982)は大阪市出身の作曲家・ホルン奏者。

巧みな管弦楽法と故郷大阪の俗謡や童歌をモティーフにした管弦楽・オペラ・吹奏楽の作品群から「浪速のバルトーク」の異名を持つ。

マンドリン合奏作品も「バーレスク」「シンフォニエッタ」1-7番、「音楽物語」シリーズなど、作品数では管弦楽や吹奏楽以上であり、これらの作品の多くは、音楽顧問だった関西学院大学・名城大学・京都女子大学の各マンドリンクラブのために作曲された。

本作は、名城大学マンドリン合奏団の委嘱で1979年作曲。人間の様々な踊りをイメージして書かれたという。

一方で、「舞曲」というタイトルにしていないのは、単なる「踊りのための音楽」ではなく、人間のさまざまな日常生活の場面における踊りを通じた心情を表現しているためである。

序奏部は土俗的で悲壮感あふれる主題で人々の様々な悲哀を描きつつ、主部は快活で力強いさまざまな「踊り」へとつながっていく。
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