過去への敬意/L.メラーナ-フォークト作曲、帰山栄治･編曲

※第11回演奏会　第1ステージ　1曲目
2016年6月26日（日）、名古屋市天白小文化劇場
指揮：大橋一輝


L.M.フォークト(生没年不詳)は、スイスの作曲家、マンドリン教授。

本作は1921年の作曲コンクールで第一位入賞。

構成は、力強いがやや忙しない急速部と、甘く郷愁を誘う緩徐部が交互に現れ、忙しく厳しい「現在」と時の流れが緩やかな「過去」を対比して描かれている。

最後のPiu Mossoでは、「過去」の旋律から影響を受けた「現在」の旋律が長調に転じて、華々しく幕を閉じる。