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Impression1999 (舟見景子) [曲目解説]

※第7回演奏会、2012年6月2日、名古屋市名東文化小劇場
第二ステージ1曲目、指揮:大橋一輝


作者(1959-)は学生時代に富山大学マンドリンクラブに所属。

卒業後は北陸の社会人マンドリン団体「金沢マンドリンアンサンブル」
「小次郎組」等に所属。
作品は本曲以外に「ImpressionⅡ」
「シリーズMy Sketch(いくつかの小品からなる曲集)」がある。

本曲は2000年7月の北陸三県合同演奏会にて
金沢マンドリンアンサンブル・富山プレクトラムアンサンブル・
福井マンドリンクラブの三団体合同演奏で初演された
作者の処女作。

作者自身の解説にあるように、
一つの旋律を展開したというよりは、
さまざまなメロディを自由に展開させており、
作者のマンドリン音楽における愛着心が垣間見える。

かといって、決して心地よいだけの音楽ではなく、
瑞々しいメロディと緊張感のある展開・変拍子風の主題など、
作者のマンドリン音楽における経験から培われた
音楽性が発揮された意欲的な作品である。

【作曲者による曲目解説】
いつかは自分の曲を作ってみたい、そんな夢が形になりました。
未熟ながら、私にとっては愛着のある作品です。

変拍子風のリズムや中間部の繊細さから、
心の揺れを感じ取って頂ければ幸いです。

曲は大まかに急-緩-急の3部構成をとっています。
冒頭、低音系のユニゾンで疑問を提示し、葛藤が始まります。
大きな壁を前に、試行錯誤を繰り返したり、振り出しに戻ったり…。

そんな焦燥感に充ちて曲は進みますが、
ついには無力感に溜め息をつきつつ、葛藤は小休止に入ります。
一時の安らぎ、でも沸き上がる不安、前進への渇望、見え隠れする糸口…。
そして再び葛藤に呑み込まれ、曲は終結へと向かいます。

葛藤はまだまだ続きますが、
エンディングには明るい力強さが響くことを望んでいます。

(参考:舟見景子ホームページ「いむぷれなページ」

ムーサの演奏へのリンク(youtube)

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