SSブログ

マンドリンの群れ(C.A.ブラッコ) [曲目解説]

※第7回演奏会、2012年6月2日、名古屋市名東文化小劇場
第一ステージ3曲目、指揮:大橋一輝
C.A.ブラッコ(1860-1905)は
イタリアのマンドリニスト、ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家であるが、
詳細な経歴は殆んど分かっておらず、
その作品も本曲の他には「闘牛士」「ワルツ組曲」のみが知られている。

本曲はイタリア・ジェノバのギターマンドリン合奏団
Club Musical Genoveseに捧げられた作品。

原編成は、マンドリン二部・マンドラ・リュート・ギターであり、
1902年「Il Mandolino」誌第6回作品コンクールで金牌を獲得した。

発表当時から欧州各国のみならず
大正時代当時の日本のマンドリンクラブでも演奏された
という記録が残っている。

「マンドリンの群れ」という邦題は
現代のわれわれからすると奇妙な印象を受けるが、
上記のように大正期に日本にもたらされたことによるものであり、
原題の"I Mandolini a congresso!" は
「マンドリン好きよ、集まれ!」とでも訳される。

明快な旋律、テンポ変化の多彩さ、オーケストレーションの巧妙さなど、
分かりやすく、かつ弾きごたえのある曲想は、
現在でも社会人から学生団体にいたるまで広く愛奏されている。

ムーサの演奏へのリンク(youtube)

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

Facebook コメント

トラックバック 0