ゆらぎの彼方/帰山栄治・作曲 [曲目解説]
※ 第12回演奏会 第2ステージ 1曲目
2017年6月25日(日) 名古屋市天白文化小劇場
指揮:大橋一輝
作曲者は福井県出身、名古屋大学ギターマンドリンクラブで指揮者を務め、その後数多くの作品を発表。
本作は、1996年の名古屋大学ギターマンドリンクラブ第38回定期演奏会で初演。その後、これまで再演されることはなかったが、本年(2017年)は東京のコンコルディア・マンドリンオーケストラと本団が1週間違いのタイミングで再演することになった。
序奏部はビブラフォンとマンドリン系のトレモロによる和音をバックに、上昇音型であるが、どこか儚げな旋律で始まる。
主部はマンドラ・ソロと他のパートとの断片的な動機の掛け合いから、やがて上昇音型の掛け合いに変化し、曲が勢いを増すかと思われるが、勢いは続かず逡巡するかのように曲は展開する。
5/4拍子のAllegroは、8分音符5つからなるミニマル的な音型を提示し、その各パート間の掛け合いを重ねていきながら疾走する。
やがて、そのミニマル的な音型の上に5/4拍子の旋律が力強く展開されクライマックスに至る。
最後は、Allegroのミニマル的な音型と序奏の柔らかな和音進行を絡ませながら、静かに消えていく。
本作では、氏の初期から中期の作品のような若々しく推進力のある展開は影を潜め、より円熟した和声と洗練されたオーケストレーションを使いながら、人間が抱えるさまざまな「ゆらぎ」を描き出そうとしていると考えられる。
2017年6月25日(日) 名古屋市天白文化小劇場
指揮:大橋一輝
作曲者は福井県出身、名古屋大学ギターマンドリンクラブで指揮者を務め、その後数多くの作品を発表。
本作は、1996年の名古屋大学ギターマンドリンクラブ第38回定期演奏会で初演。その後、これまで再演されることはなかったが、本年(2017年)は東京のコンコルディア・マンドリンオーケストラと本団が1週間違いのタイミングで再演することになった。
序奏部はビブラフォンとマンドリン系のトレモロによる和音をバックに、上昇音型であるが、どこか儚げな旋律で始まる。
主部はマンドラ・ソロと他のパートとの断片的な動機の掛け合いから、やがて上昇音型の掛け合いに変化し、曲が勢いを増すかと思われるが、勢いは続かず逡巡するかのように曲は展開する。
5/4拍子のAllegroは、8分音符5つからなるミニマル的な音型を提示し、その各パート間の掛け合いを重ねていきながら疾走する。
やがて、そのミニマル的な音型の上に5/4拍子の旋律が力強く展開されクライマックスに至る。
最後は、Allegroのミニマル的な音型と序奏の柔らかな和音進行を絡ませながら、静かに消えていく。
本作では、氏の初期から中期の作品のような若々しく推進力のある展開は影を潜め、より円熟した和声と洗練されたオーケストレーションを使いながら、人間が抱えるさまざまな「ゆらぎ」を描き出そうとしていると考えられる。
2018-05-01 18:00
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